紅茶時間をたいせつに、ゆとりあるシンプルな暮らしをめざしています。
先日、無印良品でお買い物をした際に、レジ横に置いてあった冊子をめずらしく手に取り持ち帰ってきました。
商品のカタログは少し。小さなシアワセの暮らしのヒントがちりばめられています。
今回の特集は『眠りは、はじまり』でした。この冊子から紐解く、眠りの話の記事です。
無印良品の冊子Compact Life vol.4* 睡眠と暮らしを考える
商品カタログを飛び越えた無印良品の冊子、Compact Lifeです。
vol.4で『眠りは、はじまり』を特集しています。23ページで日本語と英語で同時に書かれています。
睡眠を色々な面から考察されていて、1日の暮らし方をも見直す内容でもあり、眺めているだけで時間がゆるりと過ぎていくようです。
●無印良品の冊子Compact Lifeのコンセプトとは
裏表紙にこう書かれています。(抜粋しました)
とても共感しました。
愛着のあるもの、大切にしている感じ良いくらしを、
”Compact Life”として提案しています。
無印良品の考える”Compact Life”とは、
ものを持たないことや小さく生活することではありません。
(省略)冊子”Compact Life”は、暮らしのヒントを見つけることをめざしています。
くらしのすべては眠りにつながる
日本人の5人にひとりは自分の睡眠の質や量に何らかの問題があると思っている、という統計結果があるそうです。
NPO睡眠文化研究会の鍛冶恵さんは、日中の過ごし方次第で「眠りは作れる」「眠りを考えることは、生き方を考えること」だとも。
私自身は睡眠7時間ほど寝るとすっきりすると思っていました。**時に起きるから*時までに寝ないと、と焦ったり。生き方をも考えるとは衝撃すぎます!
●NPO睡眠文化研究会・鍛冶恵さんの『眠りをつくる』考えかた
NPO睡眠文化研究会・鍛冶恵さんは『眠りは、起きている時間につくられるもの」といいます。よく眠れた日は、日中も生き生きと働くことができますが、その逆も然り。日中をきちんと過ごした日こそ、夜、いい眠りを得られるのだそうです。
発想の転換ですね。その考え方が新鮮でした。
眠りの話になるとよく「理想の睡眠時間は8時間」、「90分区切りで起きると目覚めやすい」といったアドバイスが紹介されますが、実はそれらの多くは言わば都市伝説的なもの。眠りは本当に人それぞれで、誰にでも当てはまる「正しい眠り」というものはないんですよ。
なんですって!衝撃的な話で、はじめに数ページでこの冊子は私の心をグッとつかみました。。。
その都市伝説的なものに右往左往と取り組んでいた私は一体。。。
どれも心に響く眠りの話ですが、引用していると記事が終わらないので、私なりにまとめて行きたいと思います。
- 「理想の睡眠時間は8時間」「90分区切りで起きると目覚めやすい」は都市伝説的なもの
- 正しい眠りはない
- 眠りは「ちがう」し「変わる」:同じ人でも年齢やその日の過ごし方で異なる
- 寝付き自慢は少し睡眠は不足している合図かも:「布団にはいって*秒で眠れる」「ベッドのない所でも眠れます」
- ぐっすりの正体は、眠りの量・質・リズムの3要素のバランス
- 眠れた・眠れなかったというのは、あくまでも主観的な感覚
- 眠りの質は、年齢とともに現状維持か悪くなっていくように人間の体はできている
眠りのしくみを知って環境や習慣をうまく掛け算すると「自分のぐっすり」をさがせるかもしれません。
- 眠りの仕組みは2つ:体内時計と日中に貯めた睡眠欲求
- 睡眠欲を高められるかは、日中の過ごし方で決まる
朝起きてから眠りにつくまでの時間を、体内時計をできるだけ乱さずにいかに活動的に、時にリラックスして過ごせたかによって、眠りは柔軟に変化するのです。これは逆にいうと「眠りはつくれる」ということでもあります。
- 眠りの仕組みを整える×眠りの環境を整えるのも大事
寝室だけを整える、夜だけ気を付けるという工夫ではなくて、自分の暮らし方全体を見直すきっかけになれば、一見、回り道をしているようでも、結果的には眠りはグッとよくなるのではないか
- 基本的に、眠りはもっと積極的に楽しんでいい:季節によって、世界の国の眠りの工夫を取り入れるなど
- 眠りは同じ人でも一定ではないので、毎日同じ世に眠らなくてもいい、大丈夫:プレッシャーやストレスから解放されよう
- 眠りはレシピに似ている:同じように作っても違う味になったり、出来にも幅がある。塩加減で台無しになることもある。その人の好き嫌いもあれば好みもある。
いい眠りかどうか、実は本人以外は決められない・・・眠りとはそういうものなのかもしれません。
●起きた瞬間、今日の眠りは決まる
光を浴びると体内時計がリセットされ、新しい1日をカウントされるそうです。
起きてから16時間後に「そろそろ寝る時間」だと教えてくれるとか。
- 集めのシャワーで目覚める:あたたまった血液がすぐに体をめぐりばっちりめざめる。
- 寝坊は土曜日だけ:寝不足を解消してくれる反面、寝だめは体内時計を狂わせるので
- 香りと上手くつきあう:香りを味方にすることは眠りへの近道
- いつもの曲で:音とリラックスには、深いつながりがある
●生活すべてが眠りにつながる
昼間の時間をどんな風に過ごすかで、今晩の眠りは決まります。
その仕組みは食欲と同じ。昼間のうちに脳や体をしっかり動かして「眠りのお腹」をすかせておけば、夜には自然と眠りに落ちることができます。
- 朝の楽しみをつくる:美味しい朝食を作るなど
- 夕方には軽い運動を:体温が1番高くなる時間に運動して体温を上げておくのが大事
- 分食のすすめ:就寝の3時間前に夕食を摂るのが理想ですが、出来ない場合は分食を
- 昼寝は15分
●眠れる体をつくろう
眠りは、深部体温が下がった時にやってきます。
それには、一度体を温めてから体温を下げるのが近道。
ぬるめのお風呂につかれば、ぽかぽかと温まった体からだんだんと体温が下がり、自然とここちよい眠気がやってきます。
- 「むずかしい本」を用意する:眠れない時にお勧め
- 頭をからっぽにする:心配事は追い出す
- だんだん暗くする:夕食後は1つ電気をオフに、片づけたらまたオフに
- じんわりあたためる:眠りを誘うハーブティーを飲む
●気持ちよく眠るための工夫
「なんとなく、これをすると眠れる」という入眠のきっかけは、人ぞれぞれです。
- 足と首をあたためる:足の血流を妨げないゴムのゆるい厚手の靴下がお勧め
- いい空気と眠る:寝室の温度湿度も大事
- やっぱりパジャマ:眠りのことだけを考えたユニフォームは優秀
- トイレの電気はつけない:夜中に電気をつけると目が冴えるので、足元を優しく照らす灯りがお勧め
●ベッドも衣替えしよう
室温・体温・湿気をうまく調節することが、快適な眠りのコツです。
寝具は眠っている間中、環境を整えてくれる大切な味方。
素材、手触り、弾力など、季節に合わせたものを選んで眠りをもっと楽しみましょう。
季節に合わせた寝具を図解入りで紹介されていました。気持ちよく寝られそうです!
●眠りは、本能?それとも文化?
霊長類研究家の座馬耕一郎さんと「ねむり展ー眠れるものの文化誌」の企画・デザインを担当された東南西北デザイン研究所の石川新一さん、企画・共催のお1人でもある冒頭の鍛冶恵さんの会談も載っていました。
眠りから、このようにバラエティーあふれる一辺倒ではない読み物に触れられて、とても勉強になります。
チンパンジーの手づくりのベッドの話は興味深いものがありました。
●おわりに
眠りは断片的なものではなく、1日の暮らしぶりや気持ちなど、生き方が反映されているものであることということが興味深く感じました。
寝付き自慢の私は、睡眠がやっぱり足りていないようです。。。
素直にもっと寝るために予定を組んだり、自分のキャバ以上のものを抱え込まないようにしようと思います。できるか!?私。。。
無印良品が眠りについて冊子を作ると、こんなに読みやすくて深くバラエティーに富む内容になるのだと驚くとともに、次号のこのCompact Lifeを読みたいがために、店内へこまめに足を運ぶようになりそうです。
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私レシピの手作りの抹茶ガトーショコラ。
バレンタイン用にラブリーに撮影しました♪ 100均万歳!
紅茶はディンブラ、おいしくいただきました^^
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